「今年印象に残った宇宙ニュース10」

「今年印象に残った宇宙ニュース10」を紹介

「2021年・今年印象に残った宇宙ニュース」を10選んでお話します。

内容的には結果の出たもの、建設中のもの、計画が発表されたばかりのものも含まれます。

簡単な説明も加えながら、たくさんのニュースを紹介していきます。

 

 

1、民間有人宇宙船「クルードラゴン」の運用

 

打上げ準備中の宇宙船「クルードラゴン」 写真提供:Space X

 

 

国際宇宙ステーションへ飛行士を運ぶ有人宇宙船ですが、

露のソユーズ宇宙船に加えて、民間・米スペースⅩ社の宇宙船「クルードラゴン」が使われるようになりました。
細かい話をすると、正確には昨年末から「クルードラゴン」の運用はスタートしています。

 

「クルードラゴン」運用クルー1 右端・野口聡一宇宙飛行士 写真提供:NASA

 

この民間の有人宇宙船「クルードラゴン」は凄い宇宙船です。
全自動なんですから、将来の宇宙旅行を見据えて。
プロの宇宙飛行士が付き添わなくても宇宙に行けるようにと開発してつくってしまったわけです。

地上の車の全自動を実現する前に、格段に難しい技術を必要とする、宇宙船が先に全自動となってしまったわけです。

 

ISSとのドッキング 写真提供:NASA

 

 

本当に民間の力って凄いです。21世紀突入の2001年ごろから多くの民間企業やベンチャーが宇宙産業に参入しました。20年程度で、再利用ロケットを実現させ。有人の全自動宇宙船まで完成させたのですから。
凄すぎるとしか言いようがないですね。
20年前にイーロン・マスクさんが再利用ロケット構想を話した時には、関係者は苦笑していたんですから。

使用後地上に戻るロケット 写真提供:Space X

 

 

2、日本人二人目・星出彰彦飛行士が国際宇宙ステーションの船長に

宇宙飛行士の星出彰彦飛行士が、日本人として2人目の国際宇宙ステーションの船長になり、
コロナ過での明るい話題となりました。

星出彰彦飛行士 写真提供:JAXA/NASA

2014年に日本人として初めての国際宇宙ステーション船長・ISSコマンダーになったのが若田光一宇宙飛行士です。

 

 

3、日本人民間飛行士が初めて国際宇宙ステーションへ!

 

ゾゾ創業者の前澤友作さんが国際宇宙ステーションへ行きました。
12月8日から20日まで12日間の滞在となりました。

日本人初の国際宇宙ステーションへの民間飛行士と言うか、宇宙旅行者となりました。

 

ソユーズ宇宙船で国際宇宙ステーションへ 写真提供:NASA

前澤さん、凄かったですね、宇宙からの色々なテレビ番組全部に出演していました。ラジオ番組にも。
また人気ユーチューバーのヒカキンさんにテレビ電話してヒカキンチャンネルへ出演していました。

と言う事で、今年4人の日本人が国際宇宙ステーションに行きました。これも初の事で、初めてづくしですね。

 

 

4、宇宙旅行時代の幕開け

今度は今年は宇宙旅行時代の幕開けというニュースです。

7月10日にバージン・ギャラクティック社のパイロット2人も入れて6人での宇宙旅行でした。

バージン・ギャラクティック社の初宇宙旅行 写真提供:Virgin Galactic

続いて7月20日はブルーオリジン社の宇宙旅行には通販のアマゾン創業者のジェフ・ペゾスさんも乗って4人の旅行でした。

ブルーオリジン社の初宇宙旅行 写真提供:Blue origin

ブルーオリジン社は、今年3回宇宙旅行しています。

宇宙旅行会社と言うと、スペースⅩ社も宇宙旅行「インスピレーション4」で9月16日から3日間、国際宇宙ステーションより高い軌道を飛行しました。

スペースⅩ社宇宙旅行「インスピレーション4」 写真提供:Space X

プロの宇宙飛行士が付き添わないで、一般の人たちだけでの初めての宿泊する宇宙旅行でした。

メチャクチャ凄いですね。

バージン・ギャラクティック社の宇宙船 写真提供:Virgin Galactic

今年は28人が宇宙旅行に行きました。今までは数年に1人行くかどうかと言うレベルでした。
プロの宇宙飛行士が今年・宇宙に行ったのは約20人。

今年初めて旅行者がプロの宇宙飛行士より多くなったことになります。
まさしく宇宙旅行時代の幕開けですね。

 

5、火星探査機「パーシビアランス」

火星探査機パーシビアランス 写真提供:NASA

 

今度は火星探査機パーシーこと「パーシビアランス」のニュースです。
火星の大気である二酸化炭素を酸素に変える実験成功、

NASA火星ヘリコプター「インジェニュイティ(創意工夫)」が4月に地球以外の天体での初飛行に成功!

NASA火星ヘリコプター「インジェニュイティ」

 

これらの成果によって、有人火星探査が一気に近づいた事は確かです。

 

 

6、地球防衛ミッション「DART(ダーツ)」

NASAが初めて実施する地球防衛ミッションDARTです。
今年の11月にDART(ダーツ)宇宙船をうちあげました。

 

地球防衛ミッションDART  写真提供:NASA

 

来年の9月に地球から約千百万キロの距離にある小惑星ディモーフォスにDART(ダーツ)宇宙船を時速2万4140キロの速度で衝突させます。

その模様を搭載カメラで撮影します。

また地球からも大型望遠鏡で観測し、遠い将来の人類のために、宇宙空間で小惑星の方向を変える事が出来るかの確認実験です。

 

 

7、史上初「太陽に触れる」ミッション

 

NASA、太陽探査機パーカー・ソーラー・プローブを打ち上げ - 史上初「太陽に触れる」ミッション!

 

7年で24回太陽に大接近 写真提供:NASA

 

今年11月に太陽のコロナに入ったのです。今後7年間で24回も太陽に大接近する予定。コロナに入る、つまり太陽に触れるので、たくさんの太陽の謎が解けることになるでしょう。

 

太陽側に「サーマル・プロテクション・シールド」を向け接近 写真提供:NASA

 

太陽探査機パーカー・ソーラー・プローブは太陽側に「サーマル・プロテクション・シールド」と言う大きなタテ(盾)があって1400度と言う高熱が装置に伝わらないようになっている。機動隊員の方が持っているタテのような感じ。

これも驚くような凄いプロジェクトです。

 

8、民間の近未来型宇宙ステーション

 

近未来型宇宙ステーション 写真提供:Blue origin

 

2030年で終わる予定の国際宇宙ステーションですが、
その後と言う事で、NASAが近未来型宇宙ステーションを民間の力で造って欲しいと提案したところ沢山の応募がありました。

その中から今月12月に3プロジェクトを選んだとNASAが発表。

 

近未来型宇宙ステーション 写真提供:Blue origin

 

ブルーオリジン社が中心のプロジェクトでは、宇宙ステーション「オービタル・リーフ」を建設します。

国際宇宙ステーションと同じサイズの宇宙ステーションを、地球を回る軌道500㎞(ISSの軌道は400㎞)に10人が滞在できる。
早ければ4年後の2025年に運用スタート予定。

メチャ早い、さすが民間パワー、素晴らしい!

 

9、日本人宇宙飛行士が2020年後半に月面着陸目指す!

 

12月28日に岸田首相が日本人の月面着陸を「2020年代後半、米以外で初」となるように進めると政府・宇宙開発戦略本部で表明する方針を固めた。

 

アルテミス計画 写真提供:NASA

 

米主導で日本や欧州など参加予定の月探査「アルテミス計画」で2025年以降・米女性飛行士が月面着陸後、日本人飛行士が米以外初を目指す狙い、頑張れ日本!

 

10、ハッブル宇宙望遠鏡の後継機「ジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡」打上げ成功

 

30年間活躍中のハッブル宇宙望遠鏡の後継機が、おととい夜に南米ギアナから打上げ成功!

 

ジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡打上げのアリアン5ロケット 写真提供:NASA

 

後継機は主鏡6.5mの「ジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡」、宇宙に行ってからの準備に半年ほどかかるので初観測は来年・夏ごろの予定。

 

ジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡 写真提供:NASA

 

初めての星・ファーストスターや第二の地球発見が期待されるています!


今回、今年の宇宙ニュースから10個を選びましたが、外すのには惜しいニュースがたくさんありました。
例えば、野口聡一宇宙飛行士の国際宇宙ステーションでの活躍、またスーパーカミオカンデのT2K実験、ホリエモンロケットことMOMOロケット打上げ成功などなど、最近の宇宙業界はもの凄いパワーを感じるのは私だけでしょうか(^^♪!

 

海外エンジニアと著者 場所:南米チリ・アタカマ砂漠

 

次回の投稿をお楽しみに!